アウトカムを測定した研究がない(未測定)、あるいは当該アウトカムを報告した研究がない(未報告)際のアウトカムは例外として、各アウトカムについてエビデンスの質を評価する必要がある。
エビデンスの質に影響するかもしれない全ての要因を慎重に検討し評価すべきである。その一方で、質に関わるある特定の要因のグレードを下げたり上げたりする場合は、エビデンスの質に影響する全ての要因との関連で行う必要があるという点に留意する必要がある。ある1つの質基準について評価を下げることによって、次の質基準への対応も変わってくる。すなわち、他の基準について評価を下げるかどうかの閾値に影響することがある。極端に厳しい判断を下す必要はないが、意思決定は明確に行う必要がある。たとえば、研究の限界のために評価を下げるべきともとれるし、そうしないともとれるような曖昧な状況もあるだろう。つまり、GRADEの最大の長所は、結論の一貫性を保証することにあるのではなく、明示的かつ透明性の高い判断を必要とするという点にある。どんな場合も、自身の決断について脚注で説明すべきである。
編集ペインは、次に示す部分に分かれている。
注記
質評価の編集ペインは、結果に貢献している少なくとも1つの研究と研究の種類を選択するまでは空の状態で表示される。

アウトカムが未測定または未報告のどちらかの場合も、空の状態で表示される。この場合、報告すべき結果がないため、SoFペインに進む必要はない。

| 質を下げる | 質を上げる |
| 研究の限界 | 効果の程度が大きい |
| 結果の非一貫性 | 全てのありそうな交絡因子が明示された効果を減少させている。 |
| エビデンスの非直接性 | 用量反応勾配 |
| 不精確さ | |
| 出版バイアス |